
2026年モデル(2026M)としてアップデートされたトレックの人気クロスバイク「FXシリーズ」。
第4世代フレーム「Gen 4」を採用し、エントリーモデルのFX1から上位のFX3までフルラインナップが揃いました。
今回は、クロスバイク選びに迷っている方に向けて、FX1 / FX2 / FX3の違いをわかりやすく比較していきます。購入のヒントにしていただければ幸いです。
人気の3モデルを比較

トレックのクロスバイクは、大きく3つのシリーズに分かれます。
まず、軽量で扱いやすいアルミフレームの「FXシリーズ」。
次に、より高性能なカーボンフレームを採用した「FX Sport(エフエックス スポーツ)シリーズ」。
そして、電動アシストユニットを搭載した「FX+(エフエックス プラス)」です。
今回ご紹介するのは、この中で最もベーシックなアルミフレームのモデル、
「FX3 Gen 4」「FX2 Gen 4」「FX1 Gen 4」の3車種。
モデル名の「Gen 4」とは「Generation(世代)」の略で、
第4世代のフレームであることを示しています。トレックでは数年ごとにフレーム設計を刷新しており、
このGen4は最新世代。2025年モデルとして登場し、その後パーツ構成を見直して2026モデル(2026M)として展開されています。
価格は、FX3が125,000円、FX2が99,000円、FX1が69,900円。
最上位のFX3とエントリーのFX1では、約55,000円の差があります。
では、その差はどこにあるのか。各モデルの特徴を比べていきましょう。
フロントフォーク

フロントフォークは、前輪を支える重要パーツ。
ライダーの体重を受け止めながら、路面からの衝撃をやわらげ、ハンドル操作をタイヤへ正確に伝えます。
FXシリーズでは、このフロントフォークの素材がモデルごとに異なります。
- FX1:頑丈なスチール製。コストを抑えつつ耐久性も確保。
- FX2:軽量なアルミ製。扱いやすく、通勤・通学など日常使いに最適。
- FX3:軽量で振動吸収性に優れたカーボン製。ロードバイクでは標準的な装備ですが、クロスバイクでは上位モデルの証といえます。
上位モデルになるほど軽く、快適性も高まります。特にFX3のカーボンフォークは、長距離走行や舗装路での快適性を重視する方におすすめです。
ドライブトレイン

ドライブトレインは、ライダーの脚力をタイヤに伝える重要なパーツ。
強度やスムーズな変速、耐摩耗性が求められ、定期的なメンテナンスも欠かせません。
FXシリーズでは、モデルごとに異なるドライブトレインを採用しています。
- FX1:Shimano製 フロント2速 × リア8速(合計16段変速)
- FX2:Shimano CUES U4000 フロントシングル × リア9速(9段変速)
- FX3:Shimano CUES U6000 フロントシングル × リア10速(10段変速)
FX2とFX3はフロントギアを1枚にした「フロントシングル」仕様。
変速操作がシンプルで直感的に行え、ワイドレンジギアによって坂道から街乗り、ロングツーリングまで幅広く対応します。
ディスクブレーキ

スポーツ自転車では、今やディスクブレーキが主流です。
効きが良く、コントロール性が高いことに加え、雨や泥など悪天候でも性能が落ちにくいのが特徴。
少ない力でもしっかりと減速できるため、安全性と快適性の両方に貢献します。
FXシリーズ(FX1 / FX2 / FX3)は全モデルで前後ディスクブレーキを標準装備していますが、そのタイプとメーカーが異なります。
- FX1:メカニカル(機械式)ディスクブレーキ。金属ワイヤーで制御し、構造がシンプルでメンテナンスも容易。
- FX2:ハイドロリック(油圧式)ディスクブレーキ[テクトロ製]。軽い力で制動でき、長時間のライドでも疲れにくい。
- FX3:ハイドロリック(油圧式)ディスクブレーキ[Shimano製]。スムーズな制御性と高い信頼性が魅力。
油圧式は、特に握力が弱い方や、ロングライドの後半でも確実にブレーキ操作をしたい方におすすめです。
タイヤ/ホイール

FXシリーズは全モデル共通で700×35cサイズのタイヤを採用しています。
「700」はタイヤの直径、「35」はタイヤ幅を示し、軽快な走行性と安定感のバランスが取れたサイズです。
3モデル共通のタイヤ仕様ですが、FX3のみ特別なポイントがあります。
それがチューブレスレディ対応リムとフレンチバルブ(仏式)対応です。
チューブレス化すれば、低圧でもパンクリスクを減らせ、乗り心地やグリップ性能の向上も期待できます。
スペック比較
項目 | FX1 Gen4 | FX2 Gen4 | FX3 Gen4 |
---|---|---|---|
価格(税込) | 69,900円 | 99,000円 | 125,000円 |
フレーム素材 | アルミ | アルミ | アルミ |
フロントフォーク | スチール製 | アルミ製 | カーボン製 |
ドライブトレイン | Shimano フロント2速 × リア8速(16段) | Shimano CUES U4000 フロントシングル × リア9速(9段) | Shimano CUES U6000 フロントシングル × リア10速(10段) |
ブレーキ | 機械式ディスク(Tektro製) | 油圧式ディスク(Tektro製) | 油圧式ディスク(Shimano製) |
タイヤサイズ | 700×35c | 700×35c | 700×35c(チューブレスレディ対応リム・仏式バルブ) |
主な特徴 | 耐久性重視・価格重視のエントリーモデル | 軽量化・操作性向上・日常〜長距離まで対応 | 快適性・軽量性・パーツグレードともに上位仕様 |
いかがでしたでしょうか。今回は、FX3 Gen4、FX2 Gen4、FX1 Gen4の3モデルを比較してみました。それぞれのモデルには特徴があり、用途やこだわりによって選び方も変わってきます。

もちろん、自転車選びは使い方や好みによって正解が変わりますが、
もし走行性能よりも価格や実用性を重視するなら、コストパフォーマンスに優れた「FX1 Gen4」がおすすめです。
通勤・通学や休日のサイクリングなど、気軽に始めたい方には十分な性能を備えています。

坂道が多い地域での使用を考えるなら、扱いやすいフロントシングルのドライブトレインと、軽い力で確実に減速できる油圧ディスクブレーキを備えたFX2 Gen4のほうが安心です。

一方、週末のロングライドやフィットネスライドも楽しみたい方には、カーボンフォークや軽快な走行を可能にするタイヤとチューブレスレディ対応リムを備えたFX3 Gen4がおすすめです。快適性と走行性能の両方を求める方に適したモデルです。
まずは、お気軽にご相談ください
もちろん、デザインも自転車選びの大切なポイントです。
FXシリーズはモデルごとにフレームカラーが異なりますので、お好みの色で選ぶのも良いでしょう。
スポーツ自転車は、身体に合ったフレームサイズ選びが非常に重要です。
身長だけでなく、手足の長さや柔軟性、使用目的に合わせて最適なサイズをご提案しますのでご安心ください。
また、スポーツ自転車にはサイドスタンドや鍵、ライトなどの付属品は基本的に含まれていません。必要に応じて別途ご購入いただけます。
分からないことや初めての方でも、スタッフが丁寧にサポートいたします。まずはお気軽にご来店いただき、実物を見ながらご相談ください。