5年ぶりに、SRAM(アメリカ)のロードバイク用コンポーネントである【RED】が、フルモデルチェンジしました。
NEW RED AXS E1シリーズは、以前のRED AXS D1シリーズからの大きな進化を遂げています。
ブレーキレバーは、どのポジションでも操作しやすい設計になりました。さらに、ブラケットを持ちブレーキングする際の力を80%軽減し、指1本でもブレーキングが可能に。
新たに追加されたボーナスボタンで、レバーフード上部でのシフト操作が可能になりました。さらにレバーとキャリパーの重量が左右合計83グラム削減され、ハンドリングが向上が期待できます。
フロントディレーラーには待望のオートトリム機能が採用され、リアディレーラーの動きによってケージが微調整されるので、FDケージの幅を短縮。結果としてより少ない移動量で、素早い変速を可能にしました。46/33Tから56/43Tまでの6種類のチェーンリングに対応しています。
クランクセットは軽量化され、さらに160mmのクランクアームが追加されました。
フラットトップチェーンは軽量中空ピン、摩耗を抑えるハードクロームメッキはそのままに、インナー/アウタープレートに肉抜き加工を施し、前世代から13gの軽量化を実現。
リアディレイラーも16グラム軽量化され、10-28Tから10-36Tまでのスプロケットに対応し、セラミックベアリングを搭載した大径プーリーを装備することで、チェーンの曲がりを緩やかにしてドライブトレインの効率を高めています。
リアカセットは10-28Tと10-33Tに加え、新たに10-30Tと10-36Tを追加しました。10-36Tはすでにヨナス・ウィンゲゴーがツール・ド・フランスで使用し、大成功を収めています。
新しいRED AXSはサイクリングコンピューターとの連携も強化され、操作性が向上しました。新しい AndroidベースのHammerhead Karooは、お手持ちのSRAM AXS製品と直接接続でき、スマートフォンを取り出さずともシフトボタンの設定変更が行えます。また、AXSシフターで画面の操作を行うことも可能です。
以前のモデルとの互換性も保持されており、さまざまな組み合わせが可能です。RED AXS E1シリーズは前モデルのRED AXS D1シリーズはもちろん、ミドルグレードのForce AXS、エントリーグレードのRival AXSとも互換性を持たせています。例えばシフターのみRed AXSでそれ以外をForce AXSで組むことも、MTBコンポーネントのEagle AXSシリーズを組み合わせて使うことも可能です。これだけの進化を遂げながら、ほとんどのパーツが旧モデルより低価格を実現しています。