
ライド中のエネルギー切れを防ぐ、エナジージェル活用のすすめ
トライアスロンやロングライド、ヒルクライムなど、長時間にわたって身体を動かし続けるシーンでは、いかに効率よくエネルギー補給ができるかが、パフォーマンス維持のカギを握ります。十分な栄養を補給できないと、エネルギー切れを起こし、ハンガーノックを起こす原因になります。
そこで活用したいのがエナジージェル。小さなパッケージに糖質中心のカロリーをギュッと詰め込み、ライド中でも手軽にエネルギー補給ができます。ジャージのポケットにもすっきり収まり、補給タイミングを逃しません。
エナジージェルに含まれる主な成分
メーカーや製品によって多少異なりますが、一般的なエナジージェルには以下のような成分が含まれています:
糖質:エネルギー源として即効性のある単純炭水化物
電解質:汗で失われるミネラルの補給に、ナトリウムやマグネシウム(含有製品のみ)
カフェイン:集中力や覚醒感をサポート(含有製品のみ)
BCAA:運動中の筋分解を抑え、持久力をサポート(含有製品のみ)
エナジージェルは、消化が早く、満腹感を与えにくいという点でも、ライド中の補給に最適。効率よく筋肉の燃料を補給することで、パフォーマンスの維持にもつながります。
自分に合ったエナジージェルを選ぶポイント
すべてのジェルが同じように作られているわけではありません。以下のチェックポイントを参考に、自分のスタイルや体質に合った製品を選びましょう。
糖質
エネルギー切れを防ぐために、糖質の量を把握しておきましょう。マルトデキストリン+果糖など、異なる糖質の組み合わせは、吸収経路が分かれることでエネルギー補給効率が高まります。
電解質
特に夏場や汗をかきやすい方は、ナトリウムや電解質を含む製品が効果的です。ジェルに含まれる電解質で不足する場合は、タブレットなどを利用するのも効果的。
味
補給が億劫にならないよう、自分が「おいしい」と思える味を選びましょう。選択肢は豊富です。長時間のライドでは、飽きないように味の異なる数種類を用意するのもおすすめです。
飲みやすさ
ジェルの粘度は製品によってさまざま。さらっと飲みやすいリキッド状ものから、やや濃厚なものまで様々。飲みやすさは個人差があるため、事前に試しておくのがおすすめです。
カフェインの有無
集中力アップを狙うならカフェイン入りも選択肢のひとつ。ただし、含有量が多すぎると胃に負担がかかる場合もあるので、自分に合った量を見極めましょう。
レース本番で「初めて」はNG
最後にもうひとつ大事なポイントを。レースで初めてのジェルを試すのは避けましょう。成分や味が合わずにお腹が緩くなったり、気持ち悪くなるリスクがあります。あらかじめトレーニング中に試しておき、体に合うかどうかを確かめておくことが大切です。