
「Clarisと105って何が違うんですか?」
「高いコンポにすると、そんなに変わります?」
ロードバイクを選ぶとき、ほぼ必ず出てくるこの疑問。
今回は、コンポーネント(駆動系)をグレードごとに分けて、何がどう違って、どこから世界が変わるのかを、できるだけやさしく整理してみます。
そもそもコンポーネントって何?
ロードバイクの「コンポーネント」とは、
- 変速レバー
- ブレーキ
- ディレイラー(前後)
- クランク
- スプロケット
- チェーン
といった、走る・止まる・変速するためのパーツ一式のことです。
多くの完成車は、これらが同じシリーズでまとめられています。
(ハンドルやステム、サドルなども含めて「コンポーネント」と呼ぶ場合もありますが、
このブログでは、ドライブトレインに限ってお話しします)
グレードの違いは「速さ」じゃない
最初に大事なことをひとつ。
グレードが上がっても、エンジン(=人)が同じなら、急に速くなるわけではありません。
では、何が違うのか。
主な違いはこのあたりです。
- 変速の正確さ・軽さ
- ブレーキのコントロール性
- 重量
- 耐久性・メンテナンス性
- 使われている素材
つまり、操作の快適さと正確さ、そして気持ちよさの違いです。
エントリーグレード(Claris / Sora)


特徴
- 変速段数が少なめ(8〜9速)
- パーツが丈夫で扱いやすい
- メンテナンス頻度が低め
こんな人に向いている
- 初めてのロードバイク
- 通勤・通学やフィットネス用途
- まずは気軽に乗りたい人
正直、このクラスでも、きちんと調整されていれば不満はほとんど出ないと言っても間違いではないでしょう。
ミドルグレード(Tiagra / 105)


特徴
- 変速段数が増える(10〜12速)
- 変速がスムーズで静か
- ブレーキの効きとコントロール性が向上
こんな人に向いている
- ロングライドを楽しみたい
- イベントやレースにも出てみたい
- 長く付き合える一台にしたい
特に105は、趣味としてのロードバイクをしっかり楽しみたい人の定番です。
価格と性能のバランスがとても良く、「ここから世界が変わった」と感じる人も少なくありません。

また、105からは Di2(ディーアイツー/電動式シフト) が選べます。
機械式(ワイヤー式)が手の力でワイヤーを引いて変速するのに対し、
Di2は手元のスイッチ操作でサーボモーターが変速機を動かします。
- 変速に力がいらない
- 操作が楽で、ミスがない
- 変速動作が速い
- ワイヤー劣化がないため、調整頻度が非常に少ない
簡単に言うと、「ラクで、ズレなくて、考えなくていい」のが電子シフトです。
ハイグレード(Ultegra Di2 / Dura-Ace Di2)


特徴
- 軽量素材(アルミ・カーボン・チタンなど)
- 変速・ブレーキのタッチが非常に軽い
- レース使用を前提とした設計
こんな人に向いている
- レース志向
- 軽さや操作感に強くこだわりたい
- バイクとの一体感を求める人
性能差は、カタログに書いてある「数字」よりも、
レバーを引いた瞬間、変速した瞬間の感触に出ます。
軽い。静か。迷わない。
ただし、それが
試乗して5分で分かる人もいれば、
何千キロか乗って、ある日ふと気づく人もいます。
正直に言うと、
分からない人には、ずっと分からない世界です。
でも、
一度わかってしまうと、
「もう戻れない」と感じる人がいるのも事実。
そしてこの差は、速さより先に、疲労の少なさとして現れることも多いです。ロングライドの後半などでは、大きな味方になるでしょう。
結局、どれを選べばいい?

よくある答えですが、
- 初心者だから低グレード
- 上級者だから高グレード
という単純な話ではありません。
どんな距離を、どんな気持ちで走りたいか。
それが一番の基準です。
まとめ
- グレード差は「速さ」より「快適さ」
- 高いほど軽く、操作が気持ちよくなる
- きちんと整備されていれば、どのグレードでも楽しい
迷ったら、ぜひお店で聞いてください。
使い方を聞いたうえでのアドバイスが、遠回りしない一番の近道です。
