通勤やフィットネスに適した人気のクロスバイク
トレック(Trek)のラインナップの中でも、「FX」シリーズは、通勤やフィットネスに適したクロスバイク(ハイブリッドバイク)です。FXシリーズの中でも、FX2とFX3は非常に人気があります。これらのモデルにはいくつかの違いがあり、どちらを選ぶべきかは目的や予算によって異なります。今回は、FX2 Gen4とFX3 Gen4の違いを詳しく見ていきましょう。
1. フレーム素材と設計
FX2とFX3は、共通のアルミフレームを使用しています。高品質なAlpha Gold Aluminumをフレーム素材に採用し、軽量な上に耐久性も高いのが特徴です。フレームの軽量化は、スポーツサイクルにとって大きなメリットになります。
また、ブレーキ/変速ケーブルはフレームに内装されており、見た目がすっきりしているだけでなく、ケーブルを損傷や汚れから守ります。
2. フォーク(フロントフォーク)
前輪を支えるパーツ、フロントフォーク部分は大きな違いの一つです。FX2のアルミフォークに対し、FX3はカーボンフォークを採用しており、カーボンの振動吸収性の高さは特にロングライドで効果を実感できるでしょう。
3. ドライブトレイン
FX2とFX3はどちらもシマノ製のドライブトレインを採用していますが、グレードに違いがあります。
FX2はシマノCUES US400の1×9速ドライブトレインを採用。基本的な街乗りや通勤には十分な性能を発揮します。
対して、FX3はシマノ CUES U6000の1×10速を搭載しており、より滑らかで精密な変速が可能です。
どちらのシマノCUESドライブトレインも、新しいLINKGLIDE テクノロジーにより、チェーン、カセット、チェーンリングなど摩耗しやすいパーツの寿命が大幅に向上しています。
4.ブレーキシステム
FX2は、Tektro(テクトロ)社製の油圧ディスクを採用しています。Tektroは様々なスポーツサイクルブランドが採用している台湾のメーカーで30年以上の歴史があります。
FX3にはシマノの油圧ディスクブレーキが使われています。油圧ディスクブレーキは、雨の日でもスピードコントロールが容易に出来るメリットがあります。
5. タイヤ/ホイール
タイヤにも違いがあります。FX2は35mm幅のタイヤを装備していますが、FX3は少し細めの32mm幅のタイヤを採用しています。これにより、FX3は路面抵抗が少なく、より軽快な走行が可能です。一方で、太めのタイヤを好む場合や安定感を求めるライダーにはFX2が適しているかもしれません。
リム(ホイール)にも違いがあります。FX3には、チューブレスレディ(TLR)リムが装着されており、チューブレスタイヤへの交換が容易に可能です。
細かなところでは、空気を入れる部分(バルブ)の形状が、FX2はシュレッダー(米式)バルブ、FX3はフレンチ(仏式)バルブになっています。
6. その他の違い
ハンドルバーグリップも重要な違いの一つです。FX3にはBontrager Satellite Plus IsoZoneハンドルと専用のグリップが装備されており、長時間のライドでも手の疲れを軽減する設計になっています。これに対してFX2はスタンダードなSatelliteグリップで、カジュアルな使用には十分ですが、ロングライドでの快適性を重視する場合にはFX3が有利です。また、サドルにも違いがあります。
FX2/FX3共に、ステムはBlendrに対応しており、サイクルコンピューターやライトをスマートに取り付けることができます。
また、FX2/FX3共に4つのカラーバリエーションですが、それぞれのカラーは異なっています。
7. 価格
最後に、価格についても触れておきましょう。FX3は上位モデルであるため、FX2よりも高価格です。ただし、価格差は装備や性能に見合ったものであり、特にカーボンフォークや上質なコンポーネントを求める方には、その価値があると言えます。逆に、日常的な街乗りや軽い運動目的であれば、FX2でも十分に満足できるでしょう。
まとめ
FX2とFX3の主な違いは、フロントフォーク、ドライブトレイン、タイヤ/ホイール、ハンドル/グリップ、そして価格です。FX2はコストパフォーマンスが良く、日常的な使用に最適な選択肢です。一方で、FX3は快適性やパフォーマンスを追求するライダーにとって、より魅力的な選択肢になるでしょう。
自分のライディングスタイルや予算に合わせて、最適なモデルを選んでください。どちらのモデルも、信頼性が高く、長く愛用できる一台となるのは間違いありません。
スペック比較
モデル | FX2 Gen2 | FX3 Gen4 |
Frame | Alpha Gold Aluminum, internal cable routing, rack & fender mounts, post mount disc, kickstand mount, 135x5mm QR | Alpha Gold Aluminum, internal cable routing, rack & fender mounts, post mount disc, kickstand mount, 135x5mm QR |
Fork | FX アルミ, フラットマウントディスク, ラックマウント | FX カーボン, フラットマウントディスク, ラックマウント |
Front Hub | Formula DC-20, alloy, 6-bolt, 5x100mm QR | Formula DC-20, alloy, 6-bolt, 5x100mm QR |
Rear Hub | Formula DC-22, alloy, 6-bolt, Shimano 8/9/10 freehub, 135x5mm QR | Formula DC-22, alloy, 6-bolt, Shimano 8/9/10 freehub, 135x5mm QR |
Rim | Bontrager Connection, double-wall, 32-hole, 20mm width, schrader valve | Bontrager Tubeless Ready Disc, 32-hole, Presta valve |
Tire | Bontrager H2 Comp, ワイヤービード, 30 tpi, 700x35mm | Bontrager H2 Comp, ワイヤービード, 30 tpi, 700x35mm |
Saddle | ボントレガーSport | Bontrager H1 |
Seatpost | ボントレガーアルミ, 27.2mm径, 12mmオフセット, シートポスト長330mm | ボントレガーアルミ, 27.2mm径, 12mmオフセット, シートポスト長330mm |
Handlebar | Bontrager alloy, 31.8mm, 15mm rise | Bontrager Satellite Plus IsoZone, alloy, 31.8mm, 15mm rise |
Grips | ボントレガーSatellite | Bontrager Satellite IsoZone Plus, lock-on, ergonomic |
Stem | Bontrager Comp, 31.8mm径クランプ, Blendr対応, 7度 | Bontrager Comp, 31.8mm径クランプ, Blendr対応, 7度 |
Brake | Tektro HD-M280油圧ディスク | Shimano油圧ディスク, MT201レバー, UR300キャリパー |
Brake Rotor | Tektro wave, 6ボルト, 160mm | Shimano RT26, 6ボルト, 160mm |
Shifter | Shimano U4000, 9速 | Shimano CUES U6000, 10速 |
Rear Derailleur | Shimano CUES U4000 | Shimano CUES U6000 GS |
Crank | ProWheel Pro アルミ, 40Tナローワイド スチールリング | Prowheel alloy, 40T narrow-wide ring |
Cassette | Shimano LINKGLIDE LG300, 11-46, 9速 | Shimano CUES LG300, LINKGLIDE, 11-48, 10速 |
Chain | Shimano LG500 | Shimano LG500 |
Pedal | ボントレガーCityペダル | ボントレガーCityペダル |
重量 | M – 11.81 kg | M – 11.50 kg |
体重制限 | バイク本体、ライダー、装備含む136kgです。 | バイク本体、ライダー、装備含む136kgです。 |