
ロードバイクに乗り始めると、少しずつ走れる距離が伸びていきます。
最初は20kmでも長く感じていたのに、いつの間にか30km、50kmと走れるようになる。
そうなると、「次はもう少し遠くまで走ってみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
ロードバイクの楽しさのひとつは、自分の力で行動範囲を広げられることです。
今回は、いつもより少し長い距離に挑戦するときに意識したいポイントをご紹介します。
いきなり大幅に距離を伸ばさない

普段30km程度を走っている人が、いきなり100kmに挑戦する。絶対にできないわけではありませんが、距離が長くなれば、それだけ疲労やトラブルの可能性も増えていきます。
まずは40km、50kmへ。少しずつ距離を伸ばしていきましょう。
50kmを余裕を持って走れるようになったら、次は60km、70kmへ。
少しずつ距離を伸ばしていくと、自分がどのくらいのペースで走れるのか、どのタイミングで休憩や補給が必要になるのかも分かってきます。
距離を伸ばすことそのものを目的にするのではなく、少しずつ「走れる範囲」を広げていきましょう。
距離だけでなく「時間」も考える
ロングライドを計画するとき、50km、100kmといった距離に目が行きがちです。
しかし、同じ100kmでも走るルートによって必要な時間は大きく変わります。
平坦な道が中心なのか、アップダウンが多いのか。
市街地を通るのか、信号の少ない道を走るのか。
さらに休憩や食事の時間も必要です。
平均速度だけから到着時刻を計算するのではなく、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。
体調や天候の変化、トラブルなどに備えて、途中で距離を短縮したり、電車などを利用したりできるエスケープルートを考えておくことも大切です。
特にこれからの季節は、夏に比べて日没が早くなっていきます。出発時間だけでなく、「何時頃に帰ってくるのか」まで考えておくことが大切です。
前半から頑張りすぎない

走り始めは体力もあり、ついついペースが上がってしまいます。
しかし、ロングライドで大切なのは、最後まで走り続けられること。
前半で頑張りすぎると、後半になって急に脚が重くなることがあります。
前半は調子が良いと思って気持ちよく走っていたら、実は追い風だった。帰り道は一転して向かい風になり、思った以上に苦労した……というのも、ロングライドではよくある話です。
その日の風向きや天候も考えながら、体力に余裕を残しておきましょう。
特に初めて走る距離に挑戦するときは、「少し余裕がある」と感じるくらいのペースでスタートするのがおすすめです。
目的地まで速く走ることよりも、帰宅するまで気持ちよく走れるペースを意識してみましょう。
補給はお腹が空く前に

走る時間が長くなれば、途中での補給も重要になります。「まだお腹が空いていないから大丈夫」と思って走り続けていると、気づいたときにはエネルギーが不足していることもあります。
ロングライドでは、途中で食事をする場所や休憩できる場所をあらかじめ考えておくと安心です。
補給食を携帯しておけば、お店が見つからないときや予定より時間がかかったときにも役立ちます。
水分についても同様です。ボトルの残量を確認しながら、なくなる前に補給できる場所を考えておきましょう。
ルートは「走れる道」だけで考えない
距離を伸ばすと、初めて走る場所も増えてきます。
ルートを作るときは、単に目的地までの距離だけでなく、交通量や道路状況、休憩できる場所なども確認しておきたいところです。
また、行きと帰りでまったく同じ道を走る往復ルートなら、疲れたときに途中で引き返しやすいというメリットもあります。
最初から難しいルートを選ぶ必要はありません。慣れてきたら少しずつ新しい道を加えていく。
それもロングライドの楽しみ方のひとつです。
トラブルへの準備も忘れずに

走る距離が長くなるほど、自宅から離れた場所でトラブルが起きる可能性もあります。
スペアチューブやパンク修理に必要な道具、携帯ポンプなど、最低限の装備は準備しておきましょう。
そして、物を揃えるだけではなく、実際に使えるかどうかを事前に試しておくことも大切です。
いざパンクしてチューブを交換しようとしたら、「スペアチューブのバルブ長がホイールのリムハイトに対して足りなかった」という話もあります。
携帯ポンプやCO2ボンベ、電動エアポンプ、タイヤレバーなども含め、持っているだけで安心せず、一度は自分で使って確認しておくと安心です。
また、出発前にはタイヤやブレーキなど、自転車の状態を確認しておくことも大切です。久しぶりにロングライドへ出かける場合や、愛車の状態に不安がある場合は、事前にショップで点検しておくと安心です。
いつもの道から、もう少し先へ
ロードバイクに乗っていると、それまでクルマや電車でしか行ったことのなかった場所が、「自転車で行ける場所」に変わっていきます。
30km走れるようになったら、次は50km。50kmを楽しめるようになったら、もう少し先へ。
大切なのは、いきなり長い距離を走ることではありません。自分のペースで少しずつ行動範囲を広げていくことです。
これから少しずつ気温が落ち着けば、ロングライドを楽しみやすい季節がやってきます。
次の休日は、いつものコースから少しだけ足を伸ばしてみませんか?
