長距離を、速く、快適に走る

初代から続くDomaneのコンセプトは、最新のGen 5でも変わっていません。
しかし、新型Domaneを見てまず気づくのは、これまでDomaneを象徴するテクノロジーだった「IsoSpeed」がなくなったことです。
では、IsoSpeedをなくした新型Domaneは、これまでと何が変わったのでしょうか。
そして、新しいDomaneはどんなライダーに向いているのでしょうか?
「Gen 5」の Gen は「Generation(ジェネレーション)」の略です。つまり、 Domane Gen 5 = 第5世代のDomane という意味です。
Domaneは「快適なロードバイク」だけではない

Domaneと聞くと、「ロングライド向け」「快適性の高いロードバイク」というイメージを持っている方も多いと思います。
もちろん、それは間違いではありません。
アップライトなポジションを取りやすいエンデュランスジオメトリー、安定感のあるハンドリング、太めのタイヤを装着できるクリアランス。
長い距離を安心して走れることは、Domaneが初代から大切にしてきた特徴です。
しかし、新しいGen 5を見ると、単純に「快適性を重視したロードバイク」と表現するだけでは少し足りないように感じます。
IsoSpeedをなくして、よりシンプルに

Gen 5で大きく変わったのが、IsoSpeedの廃止です。
これまでのDomaneは、フレームの一部をしならせるIsoSpeedによって、路面から伝わる振動を吸収してきました。
Gen 5ではその機構をなくし、フレームとシートポストのカーボンレイアップ、そしてタイヤを含めたバイク全体で快適性を作り出す設計へと変更されています。
機構がシンプルになったことで軽量化にもつながりました。

一方で、ペダリング時の剛性はGen 4から向上。
「快適に走る」というDomaneらしさを残しながら、ロードバイクとしての軽快さや効率をさらに高める方向へ進化しています。
快適性を支えるのは35mmタイヤ

新型Domaneを考えるうえで、もうひとつ重要なのがタイヤです。
ロードバイクでは長い間、細いタイヤを高い空気圧で使うことが速さにつながると考えられてきました。
しかし現在は、タイヤのワイド化が進み、適切な空気圧で使用することで、転がりの軽さと快適性を両立できるようになっています。

新型Domaneも、その考え方を積極的に取り入れています。
標準装備される35mmタイヤと、フレームやシートポストのしなりを組み合わせることで、IsoSpeedに頼らずDomaneらしい滑らかな乗り心地を実現しています。
これは単に「IsoSpeedをなくした」のではなく、現在のタイヤやホイールを含めて、快適性の作り方そのものを見直したと考えたほうがよさそうです。
Madoneほどレーシーじゃなくていい。でも、気持ちよく速く走りたい

では、新型Domaneはどんな人におすすめなのでしょうか。
たとえば、
「ロードバイクらしい軽快さや速さは欲しい」
「でも、レースバイクのような前傾の深いポジションまでは必要ない」
「休日には長い距離を走りたい」
「荒れた舗装路や、ちょっとした未舗装路にも入ってみたい」
そんな方には、新型Domaneはとても魅力的な選択肢だと思います。
速さだけを最優先するなら、Madoneという選択肢があります。
本格的なグラベルライドを楽しむのであれば、Checkpointなどのグラベルバイクがあります。
Domaneが面白いのは、その間にある非常に広いフィールドを一台で楽しめることです。
「どこまで走れるだろう」と思わせてくれるロードバイク

ロードバイクを選ぶとき、重量やコンポーネント、空力性能といったスペックはもちろん大切です。
でも実際に購入してから大切になるのは、その自転車で何をしたくなるかではないでしょうか。
いつもの50kmを、もう少し先まで走ってみる。
舗装路だけだったルートから、少し荒れた道へ入ってみる。
休日に一日かけて知らない場所まで走ってみる。
新しいDomaneは、そんな使い方を自然に想像させてくれるロードバイクです。
IsoSpeedはなくなりました。
しかし、「長い距離を、速く、快適に走る」というDomaneの本質がなくなったわけではありません。
むしろ新型Gen 5は、その目的を現在のロードバイクに合わせて、よりシンプルな方法で実現したDomaneと言えるでしょう。

レースだけがロードバイクの楽しみ方ではない。
速く走る日も、のんびり遠くまで走る日も、知らない道へ入ってみる日もある。
そんなロードバイクの楽しみ方を一台で受け止めてくれること。
それが、新しいDomaneを選ぶ大きな理由のひとつだと思います。
