コンポーネントの違いで選ぶ、トレックFX3ディスク/FX2ディスク/FX1ディスク
前回に続き、トレックのFX3ディスク、FX2ディスク、FX1ディスクの違いを説明します!今回はコンポーネントの違いについて、ご説明します!コンポーネンとトは、変速機やギアなどのドライブトレインや、ブレーキシステムなどのシステム全般のことで、コンポーネントはトレックなどの自転車メーカーではなく、シマノなどのパーツメーカーが製造しています。
変速機・ドライブトレインの違い
まずは、コンポーネントの中でも変速機やギアなどのドライブトレインの違いに注目してみましょう!
フロントダブル(2段変速)を採用するFX3ディスク(18段変速)
まずはFX3ディスクから。FX3ディスクの特徴は、フロント側がダブル(2段変速)になっている点。トレックのクロスバイクの殆どはフロントがトリプル(3段変速)なのですが、2020年のFX3ディスクはダブルです。これは、殆どのロードバイクがダブルを取り入れているのと同様に軽量化を目的としたもので、後輪側のギアを大きくするなどの最適化を行っているため、デメリットはありません。また、クランクアーム、前後ディレーラーなどをシマノ製で揃えており、変速もスムーズです。
3×8=24段変速のFX2ディスク
FX2ディスクは、オーソドックスなフロント3段×リア8段の本格的な24段変速を採用。街中をゆっくり走ったり、信号の少ない郊外をツーリングを楽しんだり、ヒルクライムにチャレンジしてみたり、楽しみ方が広がります。また、全てのギアをシマノ製で統一しています。
FX1ディスクは3×7段変速
FX1ディスクはフロント3段×リア7段の合計21段変速で、フリーホイール式を採用しています。
ブレーキの違い
ブレーキシステムの違いについて説明していきます。パッと見は同じに見えるんですが、実は結構違う部分です。
FX3ディスク:シマノ製 ハイドロリック(油圧式)ディスクブレーキ
FX3ディスクに装着されるのは、シマノ製の油圧式ディスクブレーキ。油圧式は、軽い力でブレーキをコントロールすることが出来るメリットがあります。特にシマノ製の油圧ディスクブレーキは、低速から高速まで非常にコントロールしやすいディスクブレーキです。
FX2ディスク:テクトロ製 ハイドロリック(油圧式)ディスクブレーキ
FX2ディスクには、テクトロ製の油圧ディスクブレーキが搭載されます。海外製ながら、信頼性もコントロール製も良いディスクブレーキシステムです。油圧式ですから、軽い力でしっかり止まりますよ。
FX1ディスク:テクトロ製 メカニカル(機械式)ディスクブレーキ
この3車の中で、唯一メカニカル(機械式)ディスクブレーキを採用するFX1ディスク。油圧式と異なり、金属製のワイヤーでブレーキを操作する仕組みです。
まとめ:コンポーネントで選ぶなら
コンポーネントという、ややマニアックな目線で、FX3ディスク/FX2ディスク/FX1ディスクの違いを解説してみました。コンポーネントの性能の違いは、そのまま価格に反映されますので、コンポーネントの違いで3車の中からバイクを選ぶとなると、FX3ディスクがベストという全く捻りのない回答になります。
クロスバイクで、距離30キロくらいのツーリングを楽しまれたい方は、ロードバイクと同様のドライブトレインを搭載したFX3ディスクを選ばれるのがベストでしょう。FX3ディスクには、コンポーネント以外にも、衝撃吸収機構やタイヤホイールまで、走ることを楽しむ機構が多く盛り込まれています。
通勤通学を含めた街乗りをメインにクロスバイクを考えられている方には、FX3ディスクはもちろんですが、FX2ディスクも良い選択肢になるでしょう。オーソドックスながら信頼性の高いシマノ製3×8速ドライブトレイン、コントロール性の良い油圧ディスクブレーキは、最新のクロスバイクならではの走りの良さを充分に感じることが出来るでしょう。